展覧会のお知らせ「満田晴穂個展  JIZAI」

満田晴穂の個展を下記の通り開催いたします。

■展覧会名:満田晴穂個展「JIZAI」
■出展作家:満田晴穂
■会期:2015年6月18日(木)~7月25日(土)
※火曜日〜土曜日開廊致します。火曜日、水曜日はお電話にてご予約下さい

 

昨年ご好評いただきました日本橋三越での個展に引き続き
今年は馬喰町ラディウムで満田晴穂の個展を開催いたします。

毎年交互に展覧会を開催することで、いよいよ自在というジャンルも一般に定着してきた感もあります。
今年の一番の注目点としては、はじめて虫以外の生物が登場することです。
これまでは昆虫あるいは甲殻類を中心に制作してきた満田が、骨格を表現することで、これまでとは違った生命の在りように迫ります。

ぜひ、足をお運びご高覧いただけますようお願いいたします。

満田晴穂 2015 銅、青銅(銀鍍金白仕上) 銅、青銅(油焼き) 30x20x6cm

満田晴穂
2015
銅、青銅(銀鍍金白仕上)
銅、青銅(油焼き)
30x20x6cm


【展覧会に向けて】

「たまたま金属で出来ている命」。

満田の作品についてはそんな言葉でいつも話をはじめているのだが、
今回は少々隙を突かれた。

ラディウムでの個展の際にはいつもメインとなる「命」をテーマにした作品を発表している満田晴穂。
今回それは「陰陽」の姿をした鶉(うずら)の骨である。

確かに命を支えるものではあるが、これまでとは明らかに違うベーシックテーマが底辺に流れているという印象が強くある。
それはより観念的であり、より象徴的なものではあるまいか。

リアリティの追求があるポイントを超え、概念化、あるいは抽象化に至るのは、
その製作姿勢といったものが深い精神性を持つからに他ならない。

単なる「ものづくりの喜び」からはそうした進化、深化、変化を作り出す事はできないと考える。

満田はそのデビュー当初からその事に気付いており、
毎回の個展、あるいは「巧術」における発表において、
彼のバックボーンであるところの自在置物から丁寧な逸脱をしてきた。

「鳳・凰」はそうした満田の意志の現在に於ける集大成的発露であろう。
言説と作品の濃密な連結、と同時に一見で見る者を納得、圧倒させるスタイルとクオリティ。
contemporary artの定義に対する日本からの緻密な回答を満田は送り出し続けているのである。

レントゲンヴェルケ 池内務