■展覧会名:「巧術 2.51」
■出展作家:杉山卓朗満田晴穂、他
■会期:2012113日(金)- 210日(金) ※日月祝日休廊 
☆オープニングパーティー:113日(金)19:00-
■営業時間:12:00-20:00
■会場:ラディウムーレントゲンヴェルケ
■住所:東京都中央区日本橋馬喰町2-5-17
tel/fax03-3662-2666
mailinfo@roentgenwerke.com 

【展覧会開催にあたって】

「巧術」は、日本の美術ならでは在り方を未来に示唆することを主旨として、表参道スパイラルを会場に
2010年より毎年開催しています。 本展覧会ではこれまで、日本人の特徴である細やかな器用さ、
修練による高い技術力に裏付けられた作品を取り上げ、皆様にご紹介してきました。 来年20124月には
3回目となる「蠱惑(KOWAKU)ー巧術其之参」を例年通 りスパイラルにて開催する予定ですが、
20121月にその予告編となるべき 「巧術2.51」を馬喰町ラディウムにて開催いたします。
これまで「巧術」を構築してきた作家を中心に、その制作に潜む技と思想に今一度光を当て、"巧術"の意味を
あらためて問いなおす展覧会となります。
"其之参"へ進むためのステップのひとつとして、ご覧いただければ幸いです。

【巧術ーベーシックコンセプト】

日本の美術史はそれ以前からの工芸史、あるいは明治維新以降人工的に形成された美術史、 また強引に
導入された現代美術の系譜といった、 複数の歴史の平行によって、お互いに引き裂かれているという
奇形化された状態にある。

殊に現代美術はアジア経済圏の急激な成長をバックボーンに、その価値が深く浸透する以前に投機と
消費の対象となってしまいがちで、 本来あるべき誇りと気高さを確立しきれていない状態にある。
更に昨今はチャイナマネーの保守化によって日本美術が低迷する傾向がみられ、 その経済的価値すらも
国際的に危ういものとなっている。

こうした閉塞感、危機感への率直な返信として「巧術」は企画された。

これまで日本人ならではの物理的な細やかさや器用さは「工芸的」といわれ、西欧的な美術観に於いては
むしろ軽んじられる傾向にあった。 そうした観点、即ちは外国人からの視点による異国趣味、
即ちはエキゾティシズム、ジャポニズムに基づかない、より日本の美術ならでは の在り方を模索する上で
キーワードになったのは、その「工芸的」なるものを支える「技巧」である。

「巧術」はこの「技巧」を新たな武器とし、その鍛錬、修練による、自らをより高みへ運ぼうとする
作家達のプレゼンテーションによって、 これまでの美術と一線を画した新しい価値観の創造を目指す。
日本が古来からもつ力をもってして、日本美術の未来、その独自性、その可能性を具体的に示唆しようと
目論まれる展覧会なのである。

レントゲンヴェルケ代表 池内務